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これまでの実例をもとに,
裁判官の最高裁判事に至る「出世街道」を通覧すると,
若干の「亜種」はあるが,見事な「ヒエラルヒー(階層社会)」を構成していることが,
よく理解できる。
山﨑敏充判事
10合目:平成26年4月1日最高裁判所判事
9合目:平成25年東京高裁長官
8合目:平成21年最高裁事務総長
7合目:平成14年最高裁人事局長
小池裕判事
10合目:平成27年4月2日最高裁判所判事
9合目:平成26年東京高裁長官
8合目:平成25年東京地裁所長
7合目:平成18年最高裁経理局長
戸倉三郎判事
10合目:平成29年3月14日最高裁判所判事
9合目:平成28年東京高裁長官
8合目:平成26年最高裁事務総長
7合目:平成21年最高裁総務局長
深山卓也判事(みやまたくや)
10合目:平成30年1月9日最高裁判所判事
9合目:平成29年東京高裁長官
8合目:平成28年さいたま地裁所長
7合目:平成24年法務省民事局長
以上の「出世街道」を通覧し,「登山」に喩えると,
最高裁判事(山頂)は,「10合目」
東京高裁長官(又は大阪高裁長官)は,「9合目」
最高裁事務総長が,「8合目」
最高裁・局長クラスが「7合目」に位置付けられる。
このような「登山」の典型的な「王道」を堂々と登られたのが,
山﨑敏充判事と,戸倉三郎判事の両最高裁判事である。
小池裕判事は,最高裁事務総長(「8合目」)を経ていないという面ではやや変則的ではあるが,それに匹敵する東京地裁所長のポストを経てみえるので,やはり「王道」を歩んでこられた,と評価できる。
一方,深山卓也判事・前東京高裁長官の最高裁判事への抜擢は,
最高裁・局長(「7合目」)も,最高裁事務総長(「8合目」)を経ていない,という面では,やや異例ではあるが,①寺田逸郎・前最高裁長官(「法務省」出身)の定年退官に伴う人事であること,②東京高裁長官(「9合目」)が前職であることから,格別不自然なことではない。
以上に対し,林 道晴・東京高裁長官の場合は,どうか?
既に, 「9合目」 (東京高裁長官)まで登り詰めている。
のみならず, 「8合目」では,「最高裁事務総長」よりも,
「知能レベル」では “ 格上 ” の「最高裁判所首席調査官」を経ており,
「7合目」では,最高裁判所経理局長(平成22年7月),最高裁判所民事局長兼行政局長(平成21年8月)を歴任されており,
誰がみても,最高裁判事候補としては,「無敵の」「最右翼」である。
このような「ご立派な」御方が,アノような「感情的な」行動ととられた,
とあっては,誠に遺憾であり,国民の裁判所に対する信頼を著しく損なうものである。
「岡口裁判官のツイッター」どころの問題ではない。
林道晴・東京高裁長官の方こそが,「真摯な猛省」が強く求められているものいうべきである。
つい,カッとなった。
人生,ガラッと,変わった。
「暴力」は犯罪です。
つい,カッとなった。
人生,ガラッと,変わった。
「言葉の暴力」も,犯罪(脅迫・強要未遂)です。