北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

犬の飼い主が「噛み付く」先は,東京高裁長官と同事務局長でしょう。

岡口基一裁判官に対する分限事件(平成30年(分)第1号)で,同裁判官が,最高裁に提出した主張書面(確定版)が,同裁判官のブログで,公表されていた。

 これによると事の発端は,

 ゴールデンレトリバー(犬)遺棄=動物虐待事件で,原告側(元の飼い主)が勝訴した旨の報道がなされたことを受けて,岡口裁判官が,その裁判結果をツイートしたところ,原告側(元の飼い主)が激昂(?)し,岡口裁判官の当該ツイートの拡散防止を求めて,東京高裁に自ら出頭し,岡口裁判官に対するクレームを申し立てたことにあったらしい。
 もしそうであれば,それに対する東京高裁長官及び同事務局長の対応がマズかったことが禍(わざわい)して,かえって,わが司法業界では,当該クレーマーに係る裁判情報が拡散してしまったのであるから犬の飼い主(原告)は,東京高裁長官と同事務局長に「噛み付く」べきでしょう。

 

(以下,岡口裁判官の主張書面より抜粋)

「3 最後に一言だけ申し上げておきたいことがあります。本件訴訟の原告が東京高等裁判所の窓口に来られたのは,本件訴訟に係るネット記事がこれ以上拡散しないように,本件ツイートの削除を求めるということが主眼であったと思われます。それにもかかわらず,東京高等裁判所当局は,本件訴訟の原告の希望に沿って当該情報の拡散を防ぐどころか,本件をマスコミにリークした際に,本件訴訟の内容まで明らかにしてしまったため,本件訴訟は,全国紙やテレビで報道され,日本中の国民の知るところになってしまいました。本件訴訟に係る情報の拡散を防止したいという本件訴訟の原告の希望を明確に認識しながら,本件訴訟の内容をリークすることで,報道機関に大々的に報道をさせたことは,とても不適切な対応であったといわざるを得ません。 以上 」

 

「禍は,ブーメランの如し」

 

 

昔懐かし,西城秀樹「ブーメランストリート」