北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

おかしいだろう! 岡口・分限裁判での最高裁大法廷決定

「戒告処分」は懲戒処分の一種であり,裁判官にとっては重大な「汚名」である。

今般,最高裁大法廷は,岡口基一判事(東京高裁)が,私生活の中で発信したツイッターについて,圧倒的多数の弁護士の予想あるいは希望的観測に反し,「裁判官14人全員一致の意見」で,同判事に対し戒告処分をくだした。

しかしながら,上記結論は,全く納得できないし,私のような「凡庸な」一弁護士としては,全く理解に苦しむものである。

詳細は,決定書を読まないと軽々にはいえないのかもしれないが,
毎日新聞の下掲報道をみる限り,最高裁判事「14人全員一致の意見」として,
彼のツイートが,「原告の提訴自体が不当だとする一方的な評価を不特定多数に伝えた」と指摘されているもようである。

一体,どこからそのような「論理の著しい飛躍」が生まれてくるのか??

全く理解できない!!!

彼の本件ツイートが,「原告の感情を傷付け」たことは確かであろうが,受任限度であって,そのような一個人の主観的な感情は何ら保護に値しないことは,当ブログでも既に論じた。

また,最高裁大法廷は,彼のツイートが,「裁判官に対する国民の信頼を損ね,裁判の公正さを疑わせるものである」というが,そのような決定を「14人全員一致の意見」としてくだした最高裁大法廷の方が,よっぽど,「最高裁判事に対する国民の信頼を損ね,最高裁の公正さを疑わせるものである」と批判せざるを得ない。

  また「山本庸幸,林景一,宮崎裕子」の最高裁判事三名は,「共同補足意見」で,
「岡口氏が女子高生殺害事件を巡るツイートで厳重注意処分を受けた点」に触れて,
「著しく被害者遺族の感情を傷付け、本件より悪質であり、それ自体で懲戒に値すると考える」と指摘した上で,「処分からわずか2カ月で同様に訴訟関係者の感情を傷付ける投稿をした点は、もはや宥恕の余地はない」と断じた,という。

 しかしながら,上記意見を裏返せば,「本件より悪質で,
「それ自体で懲戒に値する」ツイートでさえも,「厳重注意処分」にとどまった,
ともいえるのであって,このような従来の東京高裁長官における謙抑的な運用との権衡から,
本件の如きツイッターであれば,「厳重注意処分」にさえもなりえない,と考えるのが,
我々法律家の健全な社会常識である。

 そうである以上,「山本庸幸,林景一,宮崎裕子」最高裁判事三名の「共同補足意見」は,裁判官,本件の場合,岡口判事における,法的な予測可能性(このようなツイートでは,注意処分の対象にならないであろうとう予測)根底から否定するものであり,この意味で,責任原理に根本的に反しており,著しく不当であって,信義に反する判断であるとの批判を免れまい。

以上から,本件最高裁大法廷決定は,「異端排除」を担う権力機構としての,反自由主義的な本質を全法曹・全国民の前で,露呈させたものとして,誠に遺憾である。

日弁連は,最高裁に抗議文書を出すべきだ。

 

 

本当に「ふざけた決定」だと思うよ。

行政部門専門の調査官がついていないと,このレベルの決定かよ,

と,最高裁の非常識さに愕然としてしまったよ。