北口雅章法律事務所

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「『観無量寿経』をひらく」をひらく

近頃,「円空」関係の本ばかり読んでいる。
円空は,周知のとおり,江戸時代の宗教家(修験行者)にして仏師だ。
その関係もあって,昔,学生時代に読んだ,
小林秀雄のエッセイ『偶像崇拝』を読み返したくなった。
読み返すと,やはり非常に面白いと思うと同時に,
学生時代の「読解力」というか,学生レベルの「教養」では,全く理解できていなかったんだなぁ・・・とつくづく思う。
さて,この『偶像崇拝』の中に,さりげなく『観無量寿経』というキーワードを含むフレーズが出てくる。

このお経の表面的な意味を,注釈を読んでスルーしても,
小林秀雄のエッセイが理解できないわけではない。だが,
昼休みに本屋を立ち読みしながら,ブラブラしていると,
何故か,NHKのラジオ講座がテキストが目についてしまう。

早速,買って読んでみると,分かり易いし,なかなか興味深い。
このお経は,浄土宗の開祖・法然和尚が拠り所とした経典とのことで,
亡加藤幸雄先生(日本福祉大学学長・非行心理学)が,
木曽川長良川等連続リンチ殺傷事件の犯罪心理鑑定で,
Yoshi 君の生育歴との関係で言及されていた,「未生怨(みしょうおん)」という観念まで出てくる。

今なら,未だ本屋の雑誌コーナーで積まれています。オススメです。