北口雅章法律事務所

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「あいちトリエンナーレ」問題,さすがに山崎正和先生のご指摘は鋭い

企画者は「表現」「主張」という言葉を取り違えたのではないか
…そもそも企画者は、言論人として、自己表現自己主張の違いについて一度でも真剣に考えたことがあったのか。二つは似ているように見えるものの、本質はむしろ正反対であることに気づかなかったのだろうか。」

表現は本来的に謙虚な営みであって、最初から表現相手に対する敬意を前提にしている。人は相手の好意を得ようとして顔かたちや仕草しぐさを整えるわけだが、その相手が自分の尊敬する人でなければ努力の意味がない。身嗜みだしなみは見てほしい人を選んでするものであって、現に猫を相手に身繕う人はいない。
 これに対して、主張は一種の自己拡張の行為であって、根本的に相手に影響を与えて変えようとする動機に基づいている。敵意からであれ好意からであれ、相手を啓蒙・教育して、自分の考えに従わせようとする。早い話が、主張なら猫を相手にしてもできるのであって、それが飼い猫の躾しつけというものだろう。」

 

明らかに今般の「表現の不自由展」の展示品は、背後にイデオロギーを背負った宣伝手段の典型だろう。」

「もし、あのいわゆる従軍慰安婦を象徴する少女像芸術上の作品として制作され、それとして評価されていたなら、その純造形的な側面について、これまで何らかの批評があってしかるべきだろう。彫刻としての色と形、素材の選択や技法について、少なくとも企画者による評価が語られてほしいところだが、それが全くない。これでは作品は宣伝「芸術」としてすら、正当に遇されたとはいえないのではないか。」

昭和天皇の肖像を用いた作品を燃やす映についても…、残念ながら、この企画は表現といえないばかりか主張の展示としても適格性を欠くといわざるをえない。とくにこの催しが公的行政機関である愛知県と名古屋市が中心となって主催された点を考えると、事態は将来のために深刻に反省されなければならないだろう。」

 

 

河村市長よ!,

世間的には,大村愛知県知事と「一緒くた」にされてしまっているぞなもし。