北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

「法廷画家(イラストレイター)」の成績評価

最近の「週刊朝日」は,ハッキリ言ってつまらなくなった。
理由はいろいろ挙げられるが,
一般にジャーナリズムの質が低下してきたことを措くとしても,
山藤章二先生の「似顔絵塾」のコーナーがなくなったことも,つまらなさの一因だ。

それはさておき,河合克行・前法務大臣の公判が始まったところで,
私の法廷イラスト評は,以下のとおり。

 

讀賣新聞

評価:「要努力
理由:当事者の描写が「似顔絵」になっていない(ヘタ!,似てない!)。
裁判長が,検察庁の冒頭陳述朗読を右眼で凝視している法廷の雰囲気,
随行してきた若手検事が意味のない(?)メモをとってている状況を,
適確に捉えているという面では,素人にも,法曹のプロにも,雰囲気が伝わるが・・・

 

中日新聞

評価:
理由:クロッキータッチで,スケッチ能力が高いこと(特に案里被告人の特徴を上手く捉えている)は認めるが,やはり筆致がザツ。多分に好みの問題であるが,「芸術家気取り」が鼻につき,大衆受けはしまい。

 

朝日新聞


評価:
理由:河井被告人の表情の捉え方は上手いが,案里被告人が全く似ていない。
筆遣い・着色は丁寧で,イラスト自体は優秀作品です。

 

毎日新聞


評価:
理由スケッチ能力は,断トツに高い。おしむらくは,2枚に分けているのと,
   いまどき,イラストは,カラーにしてもらいたい。

 

以上の次第で,残念ながら,

今回の法廷場面のイラストは,いずれも「優」に至りませんでした。

次回に期待します。