弁護士のブログBlog
米タイム誌が選んだ「今年の人」
- 2020-12-12
これって,ギャグですか?
(2020.12.12 朝日新聞朝刊)
確かに,彼・彼女は,「米国の物語を変え」た。大統領にも,副大統領にも,「未だ就任していない」にもかかわらず!
そして,「癒やしのビジョン」も提供してくれた。
しかし,彼・彼女が「今年の人」といえるのは,「悲嘆に暮れる社会」で,「共感の力が分断の激しさよりも偉大であることを示し」たことにあるのではなく,かつては民主主義的な二大政党の一つであった民主党が,今や,反社会的勢力に支えられ、反社会的勢力に蝕まれた「堕落」の象徴的存在に陥ったことを示し,この意味で,現在アメリカ社会の実情と、「マスコミの欺瞞的偏向」状況を浮き彫りにしたことにあるのではないか。
次々にメチャクチャな不正が暴露されている状況の下で、いくら厚顔無恥の彼・彼女でも,まともな神経の持ち主であるならば,もはや,各々がアメリカの国家代表としての正当性を僭称することに躊躇を覚えているのではないか。