北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

「タカハシカズミ」のこと

妻が,「老婦人生涯の思い出話」が語られる「タナカユウコ(田中裕子)」の主演映画をテレビでやっていた,というので,ふんふんと聞きつつ,「老婦人」,「自分の生涯の思い出話」,「タナカユウコ」のキーワードから,田中優子さん(法政大学・前学長)は,朝日新聞で自叙伝が連載されるだけでは飽き足らず,映画にも出てきていたのかと誤解し,話の途中で,勘違いに気付いた。

そして,「タナカユウコ」違いに思い至ったとき,
ふと,昔,高校時代の友人との笑い話を思い出した。

 

私は,昔,学生時代,「邪宗門」や「悲の器」等の小説で知られる社会思想家・高橋和巳(たかはしかずみ)に心酔していたが,彼の小説について,N君(現・名古屋大学教授)とおしゃべりしていたとき,横から,「タカハシカズミの小説」というフレーズを聞きつけたS君(現・京都大学教授)が,私とN君とのおしゃべりに割って入ってきて,「タカハシカズミが,小説など書けるわけがないだろう!」と言い放った。
 一瞬,何のことか分からなかったが,どうやらS君は,「巨人軍のタカハシカズミ(高橋一三)」と勘違いしたようで,爆笑した。

 

 久しぶりにアノ時のことを思い出して,噴き出したが,このような笑い話が通じるのは,もはや我々の世代より上の世代,即ち,60代,あるいは70代の団塊の世代だけか? 寂しい限りだ。