北口雅章法律事務所

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つげ義春が,芸術院会員かぁ

つげ義春の漫画が,
私の青春の一ページ(=司法試験合格を遅らせた要因の一つ)であったことは疑いない。作者が実際に見た「夢」を素材に描いた「ねじ式」が空前のヒット。その解釈をめぐって,文学部の友人と一晩ごしに議論したことが思い出される。

河合隼雄(京都大学の臨床心理学教授)が,彼の漫画を論評していたが,「夢」を題材にしたと思われる作品のいくつかは,なかなか奥が深い漫画であることは確か(作家がどこまで意図して描いたはわからないが,作家の意図を超えて,人間の根源的な「何か」が多義的・重層的に表出しているように解釈できる。)。軽いタッチの作品もあるが。