北口雅章法律事務所

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画像解析のプロの技

今日(6月16日),東京出張の折,かつて刑事裁判(名古屋刑務所事件)で大変お世話になった「画像解析鑑定の権威」のM名誉教授(国立系○○大学工学部)に,○○年ぶりに,再会できた。居酒屋で楽しいひとときを過ごすことができて,嬉しかった。

今も現役バリバリで,「警視庁・検察庁の」期待に応え続けてみえ,改めて「凄いなぁ」と思う。例えば,防犯ビデオに,偶々録画されて残っていた(犯人=極道と考えられる)「拳銃をもった犯人の手」の動画像について,「ある特徴」に着目して画像解析をされ,犯人検挙の決定的証拠にされたり,猥褻画像(スマホを使って,自撮りしていると考えられる)について,画像自体に写されていた犯人の手の「ある特徴」から撮影者=犯人を割り出す,・・・等。

改めに思うに,
アノとき,弁護側から提出したM教授(当時)の鑑定によって,検察の立証計画を根底から覆したのに,検察の訴因変更を認め,有罪判決をくだしてしまったアノ裁判所の公平性には,やはり疑問符がつく。

「M先生。私が,M先生の『伝記』を書きますので,先生の数々の業績である鑑定書を送ってください。」と頼んだが,ニヤッと笑って,躱(かわ)された。