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富山県(越中)に遺る円空仏

富山県(越中)に遺る円空仏は、三〇体が確認されているが、このうち二四体が、岐阜県との県境に位置する細入村に集中している。
そして、富山県に遺る円空仏を通覧すると、後掲・写真のとおり(〈出典〉図録「入定三一〇年 円空展」(2005))、いずれも眉目を細い刻線で表し、口元に笑みを表現するといった特徴が認められ、簡素で素朴な顔立ちをしている。したがって、これら富山(越中)の円空仏は、いずれも同じ時期、一連の巡錫・巡礼活動の過程で造顕されたものと考えられる。

 

富山(越中)に遺る主たる円空仏は、次のとおりである。

光厳寺(富山市五番町)・観音菩薩・善女龍王・善財童子

善財童子

善女龍王

 

白山宮(細入村)の白山妙理大権現・白山金剛童子・白山不思儀十万金剛童子の三尊像

 

 

白山神社(細入村)の白山神像 その1

 

白山神社(細入村)の白山神像 その2

 

慈眼寺(細入村)の善財童子(左)と善女龍王(右)

 

各民家に遺された像高約一〇㎝以下の観音菩薩座像