北口雅章法律事務所

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「裁判官の眼」の3タイプ

近頃の裁判官の「眼」は、概ね3つのタイプに分類される。

第1種[正統型]絶滅危惧種
事理を的確に正視できる眼をもつタイプ。かつては、ノーマルなタイプであったが、
近頃、絶滅が危惧されている。

 

第2種[ヒラメ型]
燦々と降り注ぐ太陽の光(最高裁事務総局-人事局の監視)を浴びるのを好み、浅瀬に生息する。

 

浅瀬に棲息するタイプではないが、[ヒラメ型]の亜種

 

第3種[深海魚型]
浅瀬に近付くことが出来ず、視力低下等、何らかの視覚障害を伴う。

 

第21歌の4行目に「しかし彼女(ベアトリーチェ)は笑わなかった(Equella non ride)」とあり、いぶかるダンテに彼女がほほえまない理由を5行目以下で説明しているが、それによると、「天国で上に昇れば昇るほど、永遠の光をゆたかに持っていないあなたの視力は慣れないうちはくだけてしまうかもしれないので、ほほえむこともしない」と言っている(今道友信「ダンテ『神曲』講義」492頁)