北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

「切腹の最中(さいちゅう)」?

「『切腹の最中(さいちゅう)』かあ?」と言ったら、
「最中(もなか)だわ。」と、娘に小馬鹿にされた。
(そんなこと、知っとるわい!!、昨日まで「切腹最中」のことは知らんかったが…)

忠臣蔵物語の浅野内匠頭が切腹した場所(東京・新橋)で売っているらしい。

先日、東京地裁の裁判で、●●億円の大負けを喫したため、控訴した。相手方代理人に、「仮執行はやめてもらいたい。」と申し入れたが、「約束できない。」との返答であった。このため、強制執行停止の申立てをしたところ、東京地裁民事9部の裁判官から「決定告知から7日以内に●●億円を供託していただくことになりますが、大丈夫ですか?」と連絡をいただき、スタート日を多少ずらしてもらった上で、ヨーイドンの供託手続が始まった。
「金額が金額」なだけに、第三者供託の許可をとり、保険会社の担当者に電子納付をお願いしたが、その担当者も私も初体験のため、ドタバタ劇が続いた。供託期限の7日目が迫る最中、保険会社の担当者に対し「供託が期限に間に合わなかったら、切腹だぞ!」とプレッシャーをかけたところなんとか供託期限の昨日、●●億円の供託を証明する供託書を、東京地裁民事9部に提出できた模様(今日、裁判所から強制執行停止決定書が送られてきた)。
 その担当者が、昨日、供託書正本を東京法務局で受領し、その足で、その正本を東京地裁に提示(写しを提出)する目的で東京出張した帰り、新橋に立ち寄って、「切腹最中」を買い、それを手土産に、昨日、上司を連れて、事務所に挨拶にきてくれた(上司は東京都出身で、「切腹最中」の手土産は、上司の入れ知恵か。)。どうやら彼は、「切腹の覚悟で」がんばったらしいから、「切腹のプレッシャー」が効いたらしい。

甘すぎず、なかなか美味い最中だ。