北口雅章法律事務所

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上川外相「女性は産まずして…」発言の波紋

上川陽子外相が、今般、令和6年5月18日に、静岡県知事選の応援演説で、自民党推薦候補を応援すべく、「(知事選出馬に)一歩踏み出していただいたこの方を、私たち女性がうまずして、何が女性でしょうか」と発言した。
 この発言について、マスコミ等が「(知事選出馬に)一歩踏み出していただいたこの方を」という目的語を切り落とし、「私たち女性がう(産)まずして、何が女性でしょうか」という女性の出産・妊孕能力=「女性の資格」の問題発言に、論旨をスリカエ、「歪曲」し、よってたかって上川外相を攻撃した。

 

「切り取り」作業を受ければ、「誤解を受けた」かのごとくに託けて、「リベラル原理主義」のマスコミの格好の餌食となり、攻撃材料にされることは、当然に予測されたはずのことで、「リベラル原理主義」のマスコミには、善良・善意の理解を期待できない。「撤回」しないことには、収拾がつかない。これでは、「リスク管理」の観点からは、「ジェンダー(男女差)にかかわることは一切禁句」とせざるを得なくなるのではないか。本当に嫌な世の中だ。

 

 

 「尊い生理現象」を喩えに持ち出すこと自体が既に「時代錯誤(アナクロニズム)」であるかの如く、集中攻撃の的にされる背景には、マスコミ・世間の裏側に鬱憤と「攻撃的な衝動」が充満していることが強く窺われる。「日本社会全体」のゆとり・寛容さの欠如、リテラシー・教養の貧弱、総じて劣化の現れでもある。

 

[5月21日追記]何じゃ、これ?

 

ネットによる言論活動は、たちまち「言論による人格攻撃」に転化する。これも恐ろしい社会の現実だ。

 

上野千鶴子先生、「共同親権」否定論という一点においては賛成ですが、その理由が「男性に対する偏見」に満ち満ちており、社会学者の言論とはとても思えない。上野先生の広い意味での「男性経験(交際・性的交渉の意ではない。)の貧弱さ」を窺わせますなぁ。フェミニスト(上野先生)の周囲で目に付く男達は、まともな男は極々例外なのか?
田端くんの「子どもを産んだことないBBA(ババア)」という表現もレッドカードですな。