北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

青鯖が空に浮かんだような顔

① 「何だ,おめえは。
   青鯖(あおさば)が空に浮かんだような顔をしやがって。」

② 「蛞蝓(なめくじ)みたいにテラテラした奴で,
   とてもつきあえた代物ではない。」

 

[註]
①― 初対面の太宰治に向かって,中原中也が放った言葉
②― 太宰治が,中原中也をくさして

<出典>彩図社文芸部編「文豪たちの悪口本」(彩図社)

 

今日,弁護士会の書店に1冊だけ置いてあった。
どうせ奇人・キタグチが目敏く(めざとく)見付け,
買って持っていくに違いない,
と店主がにらんだで置いた違いないとふんで,その期待に応えた。

 

やはり「夏目漱石」先生の悪口はピカイチ・凄まじい。

1907(明治40)年6月21日

鈴木三重吉あて
本日『虞美人草』休業。癇癪(かんしゃく)が起こると,妻君(さいくん)と下女の顔を正宗の名刀でスパリと斬ってやりたい。然し(しかし)僕が切腹をしなければならないからまず我慢する。そうすると胃がわるくなって便秘して不愉快でたまらない。僕の妻は何だか人間のような心持ちがしない。《下略》」