北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

住民訴訟を起こしたが,・・・

本日,住民訴訟(行政訴訟)を名古屋地裁に起こした。
私は,名古屋市と豊田市との関係では,利害関係がある(仕事をもらっている)ので,
たとえ代理人としてであっても,これらの市(市長)を被告として,裁判を起こすことはできない。

このため,
「私が」住民訴訟を起こしたとブログで書くと,
被告は,自ずと特定されてしまう。

訴状は,30ページにわたる自称「大作」で,
この1週間は,この訴状の起案に集中したので,
他の仕事を殆ど停滞させてしまった感がある。
書面提出時期が重なった各依頼者には,遅れて申し訳ない。

住民訴訟は,「住民」資格さえあれば,

公金支出を伴う地方自治体の行政活動が違法だと思えば起こせるので,
「反骨の」弁護士が,当事者本人として単独でも,
オンブズマン的に起こそうと思えば,起こせないことはない。
実際には,地元住民・約1名以上の協力を得て(名前を貸してもらい),
地方自治体の長に対し,その政策批判を目的として,訴訟代理人として起こす。

名古屋地裁の場合,行政訴訟(住民訴訟)を起こすと,
自動的に民事9部(行政部)に配点される。

民事9部の部長経験のある「元裁判官」に今回の訴状をメールして,
「地方自治法○○条の判例を作りたいので,住民訴訟を起こしました。」と報告したところ,・・・

早速,「ご検討を祈ります。」との返信メールをいただいた。

さすがに99%誤記だとは思うが(先生,「ご健闘を祈ります。」ですよね?)
万一,誤記じゃなかったらどうしようか???・・・と,一瞬,考え込んでしまった(まさか,「考え直せ!」の意味じゃないよね?)・・・んな,わけないよな。被告に対する批判がかなり厳しいので,厳しすぎるという非難を受ける可能性がないわけではないものだから,つい不安になる。

しかしながら,愛知県民として,弁護士約1名を道連れ(巻き添え)にして,
依頼者ともども「怒り」を共有し,頑張ります。