北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

社会の「異常」現象

今朝の「編集手帳」(読賣新聞)は、冒頭、なんだか分かりにくそうな歌が紹介されている。
菊池孝彦さんの歌
<梅雨に入りしそうの日駄洒落ハピバスデイ梅雨(ツーユー)と言ふ窓に向かいて>

 

次ぎに、コラム氏の「ほおをゆるめてもらえたら」というコメントが続くので、笑いをとろうとした歌には違いない。
第1句の「に」は五音にするための「に」
「梅雨入りしそう」〈そろそろ梅雨入りになりそう〉
と「紫蘇(しそ)」→「梅干し」で、「梅」の縁語と掛けてある。
「(Happy birthday)to you(つゆ)」に「梅雨(つゆ)」が掛けてある。

…まだ、他に何か隠れているのかな?とも思うが、一般読者の鑑賞力はこの程度のものだと思うし、「ハピバスデイ」は字余りだし、「梅雨(ツーユー)と言ふ」(5音)は字足らずで、なんだか分かりにくい。

 

一方、
岡本文子さんの
<大阪の39度は異常なり 異常に馴れる社会も異常>
は、明解だし、共感できる。

わが業界も、「異常な」判決が続き、それを「異常」と思わない高裁も最高裁も異常だと思うし、それを「異常」と訴える私の方が「異常」だとレッテルを貼ってくる、わが業界も異常なり。