北口雅章法律事務所

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神護寺の鬼瓦は、一枚100万円也

空海ゆかりの神護寺を訪ねてきた。
そして、薬師如来(本尊-国宝)を拝顔してきた。
「鬼瓦一枚100万円也」を寄進されたし、との貼り紙があった。

空海であれば、たとえ1万円でもいい。この功徳によって、大日如来の悟りに近づける、といって勧進を求めるはずだが…

曰く「…心よりお願い申し上げる。多くの施主たちが、それぞれ金一銭、米一粒をあつめて、この功徳をなしとげるように。そうすれば、きっとこの大事業も、日ならずして完成するであろう。その行為によって生まれる功徳は永遠に滅びることなく、世界中に広くゆきわたるであろう。四恩は現在及び未来も、その恩に十分報いることができ、五類の天は、目に見える、また目に見えぬ福を豊かに垂れてくれるであろう。そして皆ともに無知の迷いの世界を抜け出して(「同じく無明の郷を脱して」)、そろって大日如来のさとりの御殿に遊べるようにさせたまえ(斉しく大日の殿に遊ばん)。謹んでおすすめ申し上げる。」(「勧進して仏塔を造り奉る知識の書」『性霊集補闕鈔 巻第九』)。

 

さすが、高い所にある。