弁護士のブログBlog
これが、昔の医学部卒・インターン卒の女性観?
- 2024-09-09
頭がくたびれてきたので、書棚から北杜夫の短編集を取ってきて、読んでみることにした。もと医学部生らしく「二十日鼠」が二箇所に出てきた(『霊媒のいる町』)。
「俺たちがインターンの頃は、…君は類い稀に純真だったぞ。君は何でも受けいれた。まるで実験室の二十日鼠のようにな。…」
「女というものは、と私はいった。ベッドの上で楽しむもので、想い出すものじゃない。
そんなことはいうのはおよし、坊や、……。俺は、女というものは想い出すものだと思っている。だからちゃんと女房は持った。お前もそろそろ身をかためろよ。」
「そろそろ身をかためろよ。坊や。女は想い出すものだからな。そして実験室の二十日鼠のように子供をつくれよ。なるたけ双児がいいぞ。双児はいろんな研究の役に立つからな。」
「俺は生甲斐を感じた」と私は言った。
「生甲斐を感じるって、あれ、どういうこと?」
「たわごとを感じることさ」と、私はこたえた。
さて、そろそろ寝るとするか。