北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

狂っとる!! 元弁護士の「心得違い」

弁護士は破産すると,資格を失う(弁護士法7条1項5号)。
弁護士を「唯一の社員」とする弁護士法人が,負債総額6億296万円を抱えて倒産したという。

 

ドーシタラ,このような「超ハレンチ」な事態が生じるのか?
今回の破産者は,第2東京弁護士会に所属していた弁護士とのことで,同弁護士会こそが,
法科大学院制度を中核とする「司法制度・変革」の「旗振り役」を担ってきたのであるから,
第2東京弁護士会におかれては,第三者委員会を立ち上げて,きっちり原因調査をし,
「オトシマエ」をつけてもらいたいものだ。

 

「転落」の切っ掛けは,配下の弁護士・事務員の「ヤラセ番組」への出演を「許容」したことが切っ掛けのようだが,それにしても,6億円は「異常」だろうが。

当該弁護士の登録番号39230からすると,61期か62期か。

法科大学院制度「徒花(あだばな)」だと思われる。
弁護士業務を「商売」「商業」と履き違えていると,「司法改悪」前の,
われわれ旧世代では,およそ考えられなかった事態が起きる。
(もちろん,旧世代でも,「破産」で登録抹消した弁護士はいたと記憶している。しかしながら,その殆どは,弁護士業務外で,「信用取引」等に手を出して,「商取引で大損」したといったアホなケースで,今回のケースとは質が違うように思う。)