弁護士のブログBlog
古今東西,浄土・天国の本質は,・・・
- 2020-06-17
やっぱり, 「光の充溢」ですね。
『観無量寿経』によれば,
第9観の観法「真身観」(阿弥陀仏の真実の姿を観想する瞑想)を成就すると,
「無量寿仏(阿弥陀仏)のお体は,百千万億の夜摩天の黄金のようにまばゆく輝き,・・・お体の毛穴(「身諸毛孔」)から放たれる光明はまるで須弥山のように大きい」とのことだそうだ(釈徹宗「『観無量寿経』をひらく」NHK出版)。
快慶作「阿弥陀三尊像」(浄土寺蔵;国宝)
<写真>兵庫県小野市HPより
方や,
キリスト教はどうか?
ダンテの『神曲』によると,
天国で上に昇れば昇るほど,
永遠の光がまばゆくて,ダンテは,一時失明してしまう。
その後,目に光が戻るが,その後の世界(第7天)は,
“精神の目”つまり心眼・観想の世界であろう。
「神の光明」に包まれて,
「光明の至福の中に吸い込まれていく」のだそうだ。
(今道友信「ダンテ『神曲』講義」みすず書房参照)
<挿絵>ドレ(Paul Gustave Doré)作