弁護士のブログBlog
「ノストラダムスの大予言」の大虚言
- 2020-07-23
今朝(7月22日)の朝日新聞・訃報欄に,
氏名を見ただけで「腹の立つ」名前を見付けた。
「五島勉」
年がバレるが,
昔,大ベストセラーになった「ノストラダムスの大予言」を著した,
ホラ吹き男だ。
あれは,中学生のときだった。
担任の数学教諭が,ホームルームの時間に,
深刻な顔つきをして,われわれ幼気(いたいけ)な中学生らに向かって,
「どうやら,まもなく人類は滅亡するらしい。
100発100中の予言書に,そう書いてある。
『ノストラダムスの大予言』というこの本だ。」
と言いおった。
どこの書店に出向いても,超ベストセラーなので,
売り切れだった。
ようやく手に入れて読むと,・・・
「1999年7月,空から『恐怖の大王』が落ちてくる・・・」
だっけかがノストラダムスの4行詩に書かれていて,
要は,これが「人類の滅亡」を意味する,と。
『恐怖の大王』とは何が考えられるか?・・・
など,滔々とまことしやかなウソが書き並べられていた。
が,当時の私は,「新興宗教に引っ掛かる若者」のごとく,
未だ,「人間がウソをつく動物である」という自明のことを
教えられず,バカ正直に育てられたために,
この種の本には,抵抗力・免疫力がなかった。
あの「ウソつき野郎」が90歳まで生きたとなると,
やはり腹立たしい。
アヤツの2000年以降の寿命を,三浦春馬くんに
分けてやってもらいたかった。