北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

「弁護士だった父がみた景色」

今朝(令和2年9月10日)の朝日新聞朝刊で,
「弁護士だった父がみた景色」という大見出しが目に入った。

「東海豪雨」「あれから20年」「同じ世界へ」
という中見出しに,男性の顔写真が掲載されている。
「後藤淳さん」・・・,ってことは,
東海集中豪雨に際して,急逝された
後藤真先生のご子息か,と直感し,
生前のお顔を思い浮かべることのできる愛知県弁護士会会員は,
もう圧倒的少数派なんだろうなぁ。

私自身は,後藤真先生と裁判等で係争したことはないし,
弁護士会で見かけたことはあっても,直接,お話をしたこともないが,
あの当時は,殆どの弁護士会会員について,
「顔と名前が一致」して,思い描ける時代だった。

「父は弁護士だった。」
「父の見ていた景色が,少しわかった気がする。」
とあるが,本当にそうかな?

君のお父さんはね,
結構,「民暴(ミンボー)」を手掛けてみえたんだよ。
事務所内で,数名の極道(暴力団組員)に取り囲まれて,
吊し上げられるなど修羅場もいろいろあったようだが,
そのような話は聞いているのかい?
(君のお父さんは,多分,家族を心配させたくないという思いから,
 仕事上の苦労話は,家族には話さなかったと思うが・・・)

私は,昔,共同事務所にみえたH先生から後藤先生のことを仄聞したことがあるが,・・・