弁護士のブログBlog
「万博ロゴ」は,何故,気持ちが悪いのか?
- 2020-10-11
大阪・関西万博「EXPO2025」のロゴについて,
「気持ち悪い」とか,「不気味だ」という批判がある。
何故,そのように感じる人が出てくるのか?
作者は,「赤い円」で細胞を表現し,
「形の異なる細胞同士を連ねて輪を作った」といい,
選考委員会も,このロゴマークにつき,
万博のメインテーマに沿う「いのちの輝き」を表現した,
と評価したようだ。
が,私も,率直に申し上げて,「趣味が悪い」と思う。
理屈ではなく,感情レベルの問題ではあるが,
その理由は,上記ロゴは,次のような事物を想起させるからだ。
第1に,どうみても,五カ所の白丸の中の黒点は「目」を想起させる。
しかも,その目の向く方向が無秩序であるが故に
フランスの哲学者「サルトル(Jean-Paul Sartre)」の「ロンパリ(斜視)」を想起させるところで,その形状は,「数珠」である。周知のとおり,故人や仏に強い念を伝える(拝む)ときに使う道具であって,「万博のロゴ」として,いかがなものであろうか,と思ってしまう。
第2に,このロゴの中の「目」は,同時の「蛙の卵」をも想起させる。
あまり気持ちのいい事物ではない。
選考委員の人選がどうだったのか???,
と他府県のことながら,思ってしまう。
今の時代,「万人受け」のするロゴを選択するのは難しいであろうが,
少なからぬ人々が「強い違和感」を抱くものを敢えて挑戦的に選ぶことが,
どうなんだろうか? と思ってしまう。
私には,「違和感」しかない。あくまでも個人的な感情ではあるが。
あいちトリエンナーレの芸術監督選考委員会の人選も,
???であったことだし・・・。