北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

「キュウリの馬」

35年前に一人息子を亡くし,
35年間の「夫婦ふたり暮らし」を経て,
未亡人となったご婦人の心理について,高校生にこれを理解せよ!!
っていうのか。

難しいんだね。
最近の「大学入試センター試験」って。

(最近の国情を思うにつき,出題の趣旨はわからんでもないが。)

直木賞作家・井上荒野の小説「キュウリいろいろ」からの出題だとか。

「馬に乗って帰ってきてほしかったし,

 一緒に連れていってほしかった。」

だと? 母性本能に裏打ちされた「女心」は分からないではないが,

男は,所詮「種馬(たねうま)」か??
まあちと,Delicacy (デリカシー)が欲しいよね。

 

「からかう口調」

の裏に隠れた,「男心」などわかるまい。この主人公には。

(でも,作家は,わかってらっしゃる。)

 

「…それまでの無邪気な微笑み(ほほえみ)がすっと消えて,

 暗い,寂しい顔になった。」

ウ~ン,わかるわかる。だわなぁ。

なんてな,心の機微(きび)を読み取っている精神的余裕など受験生にはあるまいに。