北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

「統一教会」の思い出

安倍元首相を殺害したした犯人の動機とされる「統一教会への怨恨・復讐」の関係で,このところ「統一教会」の話で持ちきりだ。

実は,私にも,「統一教会」に関しては感慨深い思い出がある。
今から30年も昔の話なので,時効であろう。

司法試験を受験した直後の夏休み,合格発表前の時期だったが,
私は,衆議院選挙で,ある自民党議員(当時現職)の事務所でアルバイトをしたことがある。私は「選挙参謀」の待遇で,第一秘書から「選挙運動の応援に動員されてきていた」約7名の若い女性(20代)を「私の」配下に託され,「選挙活動に関する事務に,彼女らを自由に指図し,使ってよろしい。」と言われた。その彼女らが,文鮮明(統一教会の教祖)が創設した「勝共連合」から派遣されてきていた女性陣だった。彼女らは,「しょうきょう(勝共)さん」と呼ばれていたので,最初は何のことやらわからなかったが,すぐに,それが「勝共連合」を意味し,彼女ら全員が統一教会の信者であること知るに至った。
私は,彼女らを使って,選挙区内の自民党員・後援者・支援者等の名簿を整理し,業界団体の幹部への挨拶周りと,推薦状入手に奔走させたが,彼女らの活動は実に統率がとれ,「確信的な」宗教的情熱も手伝って,各々が,普通のアルバイト要員の数倍の働きぶりだった。

これが「統一教会の信者」かぁ・・・と思うと,今でも寒気がする。