北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

郷成文・元弁護士のご冥福を祈る

朝日新聞が、ある弁護士の訃報を詳細に報じていた。
異例の報道の対象者は「社会派の弁護士で知られた」郷成文弁護士。

 

私も「社会派の弁護士」を自称しているが、朝日新聞が私の名前を報ずるときは不名誉なときばかりで(ただし、1回だけ、国相手の医療裁判で勝訴したときに名前を載せてくれたことがある。)、今回のように朝日新聞が元弁護士の訃報を報ずるのは異例のことではないかと思う。

郷先生は、同じ愛知県弁護士会に所属する元弁護士とはいえ、約30年も世代が異なり、お会いしたことは一度もない。愛知県弁護士会の弁護士とはいえ、われわれの世代以降の弁護士の殆どは、名前すら存知あげないのではないか。
だが、私は、辛うじて名前だけは存じあげていた。
何故かといえば、旧名古屋弁護士会に登録した頃は、真面目に刑事弁護に取り組んできたからだ(裁判員制度が始まってからは、刑事弁護の分野は、あほらしくて撤退した。)。郷成文先生は、かつて何度か読んだことのある、高名な元裁判官の実務書に登場していたので、何故か記憶に残っていた次第。