弁護士のブログBlog
この一週間(令和7年8月12日~16日まで)は、世間的には盆休みなのかもしれない。ウチの事務所でも、事務員さんには休みをとってもらっている。だが、私には、「残業」が山積みされているので、休む訳にはいかない。
だが、ここで辛いのは、事務所ビル10階(最上階)にあるわが事務所は、眺望はいいが、この盆休み期間中はずっと、エレベーターの改修工事のため、エレベーターが使えないことだ。このため、外階段を使って、えっちらこっちら上がっていかなければ、事務所にたどりつけない(まるで、かつて江戸時代、俊乗が千光寺を四つん這いで、這い上がって、山頂の門に辿りつくような気分だ。)
異変は、8月11日(月曜日)に起きた。いつもの如く、午後11時になったので、そろそろ帰宅しようかと思って、「10階の」外扉のカギを内側から開け、灯りのない真っ暗な外階段を使って、1階まで降りていき、「1階の」外扉を階段側から開けようとするも、カギがかかっているではないか!?これでは、外に出られないし、帰宅もできない。ビルの敷地内で監禁状態だ。困った。
普段は、深夜午後11時になっても、エレベーターを使って、1階フロアーに出れば、正面扉から出られる。たとえ、休日であっても、また、エレベーターが修理中であっても、必ず、「1階の」外扉はカギを閉めず、開けられているので、外階段から1階に降りたときでも、「1階の」外扉から1階フロアーに入って、正面扉から出られた。だが、8月11日(月曜日)は、1階外扉がカギがしまっていたのだ。
おいおい、エレベーターの修理業者が、誤って、作業中止時刻(午後9時)、帰り際に、当事務所ビルの外扉に、全階カギをかけてしまったのではないか?
再び、10階にあがって、エレベーターの修理会社か管理人の連絡先番号を調べて善処を求めることも考えられなくはなかったが、再び階段を上るのも面倒だし、深夜に事業所・会社に電話しても、不通・留守電であろう。
しかたがないので、隣のビルとの境界にある塀の上によじ登って、塀の上を歩いて外に出るとするか?
だが、(上記写真を見ると、上から離れて撮影した写真なので、白い針金で作られた網状の塀は低くみえるが、実際には)意外と塀は高く、筋力の衰えた我が身では、カバンや手荷物を抱えつつ、全身の体重を両腕で支えつつ、塀の上によじ登り、塀の上に全身を持ち上げるのも超難儀した。だが、両手をビルの壁につけて、安定させようと、塀の上で立ち上がろうとしたが、足元の塀が金網状になってグラグラするので、両脚を伸ばして起ちあがれないし、当然のことながら前に進めない! 困った。
しかたないので、隣ビルとの境界にある塀を乗り越え、塀と隣ビルの間にある隙間を伝って、何とか脱出に成功した。ヤレヤレ。
翌日、「どうなってんだ!」という怒りを抑え、1階で、エレベーターの修理工事に従事していた職員をつかまえて、「君たち、夜、工事を中断して帰るとき、外扉の戸締まりはしているのか?」と聞くと、「夜9時なると、全階、カギを締めている。」というので、「それは誰の指示かか!?」と問うと、彼は、3階で修理していた「チーフ」を呼んでくれた。
この「チーフ」によると、管理会社の指示だという。
そこで、早速、当事務所のテナントビル2階に出向き、「ちょっと、夜1階の外扉にカギをかけると、10階から外階段を使って降りてきても、外扉が締まっていていては、外に出られないではないか!」と、クレームをいうと、
管理人は、「カードをセンサーに当てれば、外扉も開けられますよ。」
カードとは、土日・祝日、正面玄関が閉鎖されているときに、自動扉を開けるために使用する、磁気カードのことだ。
「そんなやり方、知らされてない!」というと、
「すいません。」と謝ってくれたので、ヤレヤレ、あまり怒らなくてよかった、と思った。
(管理会社は、私が、このビルに事務所を構えてから10年以上経ってから変わっているので、このビルでは、私の方が “ 古株 ”、“ 主(ぬし)” なのだ。)