北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

「中学時代のほろ苦い思い出」~恩師への手紙から

先般,中学時代の恩師Y先生(英語教諭,軟式庭球部顧問)から,御手紙をいただいた。教諭人生のことがいろいろ書かれてあった。
そこで,これを機に,中学時代のことをアレコレ思い出して,返信手紙に書き連ねてみた。その中から,・・・・・

 

(前略)
 ・・・中学時代の思い出話として,実は,もう一つ「ほろ苦い」思い出があります。
 あれは,中学3年のときのことでした。御存知のとおり,冨士中では,「英単コンクール」というのがありました。英単語のテストで,学年毎,「クラスで90点以上の点数をとった生徒が何人いたか」を競い合うコンクールでした。このとき,私が教壇から最も遠い,後ろの席で問題を解いていると,私の前だったか,横だったかに座っていたクラスメートが,「カンニングさせてくれ。」という趣旨のサインを送ってきたので,私の答案を見せてやりました。すると,私の答案が私の座席の周囲に出回り,私のクラス(A組)が断トツで優勝してしまったのです。その後,このような不正を見とがめた女子生徒2名から担任のK先生に対し,「密告」がなされました。何故「密告者」が,女子生徒2名だとわかったかと申しますと,後で彼女らが泣いていたからわかりました。
 K先生が,「不正をやった者は,前に出てこい!」と怒鳴られ,私を含む男子生徒10名前後が教壇の前に立ちました。K先生は,横並びになったクラスメートを次々に殴りつけていきました【注】ところが,K先生は,私を殴るときだけは,明らかに手加減をしたのです。私はショックでした。あのときほど,情けない思いで,深く反省したことはありません。他のクラスメートと同じ力で殴ってくだされば,サバサバとできたでしょうに。私は,当時3年A組の級長でしたから,「範たるべき者」が絶対にやっていけないということを,「K先生の手加減」で思い知らされたのでした。・・・・以下,省略

 【注】このとき,真っ先にK先生に殴られたのが,後に俳優になった,当時のクラスメートO君だった。(彼は,刑事ドラマ「大捜査線」に刑事役に抜擢されたが,早くに「殉死」させられた,って聞いたぞよ。)

  中学1年で印象的だった先生は,実は,国語のM先生でした(中3の国語もうけもっていただいた覚えです。)。M先生には,随分いろいろなことを教えていただきましたが,逆に,私の家庭内でのことについて,ちらほら聞かれたこともありました。当時は,何故,先生から,こんなこと聞かれるのかなあ?と分かりませんでしたが,後で,若干参考にしていただいていたのかなぁ?,と思いあたる出来事がありました。実は,私が弁護士登録してから数年後のことですが,2年後輩の弁護士から挨拶を受けたのです。「Mです。先生(私)の旭丘の1年後輩ですが,母が冨士中学で教員をしておりましたので,先生のことはよく存じ上げております。」と。多分,ご子息の関係で,私もモデルケースの1人だったのかなぁ・・・と思いました。てなわけで,M先生のご子息とは,親交があります。