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大塚国際美術館の圧巻 その1

先日の連休を利用して,大塚国際美術館に出向いて来た。
この美術館では,西洋美術の名画1000余点を,「陶板」を使って,展示している。
一番の特徴は,各名画を「実物と同じ大きさ」(原寸大)で再現しているにとどまらず,特に古代遺跡や教会等の壁画については,「環境空間」のまま再現していること(環境展示)にある。したがって,あたかも海外にある現地・教会等に臨場しているような感覚で美術鑑賞を楽しめる,ということ。美術がお好きなすべての方にお勧めしたい。

一番の圧巻は,なんといっても,システィナ礼拝堂の天井画(ミケランジェロ作)を再現している「システィーナ・ホール」だろう。

ただただ,圧倒されるだけでは,「凄いなぁ」だけで終わってしまうので,個人的な趣味にもとづいて,若干,マニアックな見方を紹介しよう。
この天井画の中で,私好みの傑作は,「月と太陽を指差す造物主」と,「リビア(LIBICA)の巫女」。この二つの天井画と,ホール正面の中心に位置する「イエスキリスト(+マリア)」との位置関係を確認し,それを軸に,あたかも,プラネタリウムの中で,星座の位置関係を確認するかのように,周囲の美術作品を鑑賞していくと次のごとくとなる。

 

「月と太陽を指差す造物主」

 

「リビア(LIBICA)の巫女」

 

「イエスキリスト(+マリア)」

二階から見た,ホール全体は,下掲のとおり。

「月と太陽を指差す造物主」(青○)と,「リビア(LIBICA)の巫女」(赤○)の位置関係,次いで,「イエスキリスト(+マリア)」(黄色○を確認すると,次のとおり。

 

 

キリストの上に,ヨナ橙色○)がいる。

 

「月と太陽を指差す造物主」(青○)の上方(入口側)に,アダム橙色○)がいる。

黄色の矢印は,キリストが描かれている正面の方向。

 

「リビア(LIBICA)の巫女」(赤○)の向かって右横にダニエル橙色○),ってな具合。

 

ちなみに,1画1画のサイズは,人間の実物大より若干大きい。

「デルフォイ(DELPHICA)の巫女」