北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

刑事弁護の心・技・体

そろそろ、私が抱える刑事えん罪事件(名古屋刑務所事件)の「再審請求」のための準備を始動させたところで、久しぶりに佐藤博史先生の、お元気そうな、「色艶いろつや(血色)」の良好な御尊顔を見かけた。

 

再審請求を手掛ける弁護士は、誰しも、参考にする実務書(バイブル?)が、佐藤博史先生の御著「刑事弁護の技術と倫理」(有斐閣)で、その副題に、「刑事弁護の心・技・体」とある。

 本書の「まえがき」によると、佐藤先生曰く、(本書では)「(刑事)弁護人の義務の中心は積極的誠実義務であり、その義務を果たすためには高い『技術』を必要とし、高い技術にこそ『倫理』が求められること、すなわち、技術と倫理は一体であることを説き、積極的誠実義務に適う技術とは何かを、捜査、公判、上訴、再審という刑事弁護の諸相ごとに具体的に論じた」、また、倫理(心)と技術(技)は、身体(体)を基礎とする。本書の副題を『刑事弁護の心・技・体』としたのもそのためで、『心』と『技』を磨くためには『体』を鍛えることも必要である。」と。

私も、馬齢を重ねるうちに、これを読み返して、思わず、溜め息をつく、年齢になってしまったがな。