北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

「マティス(1869-1954)」を観てきた

東京での所用を済ませた後、国立新美術館(港区六本木)に寄って、「マティス(1869-1954)」を観てきた。

 

好きな作家ではないのだが、「巨匠」と言われる方の作品には、それなりに観る価値があるのだろう、という感覚から寄ってきたまでで、特に目的や目当ての作品があって出向いたわけではない。若い頃は「理解」できない作品を観ることには心理的な抵抗感があったが、年をとると、近現代美術などは、別に「理解する」必要など全くないし、むしろ「自分の感性に訴えかけててくるもの」があるか無いかの方が重要だ(何もなければ、「ご縁がなかった」というだけのことで、「私自身の理解力が不足している」などと自分自身を卑下することはない。)と思えるようになった。さすがにマティスの初期作品の中には、写実的な面で目を見張るものもあったが、彼本来の代表的な作品などは、色彩も形も、全てが彼独自の感性に基づくものなので、もっともらしい論評を読んでも、だからどうなの?という程度にしか思わない。

だが、「撮影禁止解除のコーナー」の中にあった作品の中から、何気なく心が動いた作品につき、所携のスマホで三枚ほど写真をとったところ、一枚目は、偶々、入場券に採用された作品と同じであった。後から気づいたことだが…。