弁護士のブログBlog
かつて、モナ・リザのモデルは「妊娠」していた、という説があったらしい。
(NHK出版「NHK8Kルーブル美術館」の小池寿子さんの発言)

理由は、「鼻の脇の目のところにイボみたいものがある」から。

確かに、イボ状のものが描かれている。
だが、ネット情報によると、妊娠中の女性にイボが出来やすいのは、頸部や臀部(イボ痔)の方が圧倒的に多そうだ。

さて、そんなことは、どうでもいいのだが、
上掲書籍では、モナ・リザに関するわずか4ページの対談 ― 小池(寿子)さんと三浦篤さん ― の中で、三浦さんは、この絵について、「怖い」という言葉を三回使い、「畏怖させる」とも述べておられる。そして、小池さんも、「西洋絵画で一番怖い絵かもしれません。」と同調されている。
そして、三浦さん(東大教授)は、「怖い」と感じさせる理由について、「たとえば背景が変貌する世界として描かれているからじゃないでしょえうか」とか、「どことも知れぬ場所ですべてを見通しているような印象を与える。だから怖い。ありえないことだから。」などと分析されている。そして、読者は、これまで、この作品の「奥深さ」をじっくりと観察していなかったことに気づかされる。
しかしながら、このような観察は、撮影画像が「8K(超高画質)」だからこそできることであって、さもなくば、我々はルーブル美術館まで、時間とお金をかけて出掛けていかなければならない。とはいえ、現地でも、名画を独占的に時間をかけて鑑賞することは不可能である。
(ひとり言)
円空仏の写真集も、このような「8K(超高画質)」で撮影してもらわないと、ノミ捌きの精妙さは伝わってこない。