弁護士のブログBlog
今年も,昨日(9月23日),
童話作家「新美南吉」の郷里,半田市矢勝川沿いに,彼岸花をみに出掛けてきた。
真っ盛りだ! 通常は,季候・日当たりの加減で,矢勝川の両岸で開花時期が微妙にずれるが,今年は,めずらしく同時に真っ盛りとなった,とのこと。
来週日曜日に,ライトアップを予定しているそうだが,今が見頃なので,ちょっと遅いかな。
作品1「ハーレム」
作品2「一つのメルヘン」
名鉄・河和線の半田口駅を降りて,矢勝川に向かう途上,新美南吉の生家がある。
生家の右側の「便所」の隣に石碑があるのに気づいた。
石碑には,
「冬ばれや 大丸(おおまる)煎餅(せんべい) 屋根に干す」(南吉)
とある。
さて,「大丸煎餅(おおまるせんべい)」とは何か?
「普通,煎餅は,屋根には干さないであろう。カラスに食べられるから。
便所の屋根に干したのであれば,「bed-wetting(おねしょ)」の布団を屋根に干したのではないか?」
というのが妻の直感だ。でも,それじゃあ,風情がないよね。
そうかぁ?,と思って,横に立っていた観光案内の服を着ていたオバチャンに
念のため,「大丸煎餅(おおまるせんべい)」って何ですか?
このような名前の「せんべい」ってありますか?と聞いてみた。
「ありますよ!」とのことだったので,ここは,文字どおり煎餅を干した,というのが正解。
ところで,半田市矢勝川の川沿い一面に咲いた彼岸花をながめつつ,
川沿いを歩いて行くと,途中に,「お殿橋」という橋がかかっている。
その脇に案内板がかかっており,徳川家康ゆかりの橋とのことで,
修復前(昭和50年頃)までは,寒村には珍しく欄干までついた,立派な木造であったという。
要するには,織田信長VS今川義元が対決した「桶狭間の合戦」のとき,
家康(当時,松平元康)は,今川方に付いて敗戦した。
その直後,家康は,母・於大(おだい)の再嫁先・久松家の居城・坂部城(阿久比町坂部)に身を寄せたが,
その後,上掲・橋から矢勝川を渡って,義叔父・中山勝時(母於大の妹の夫)の居城・岩滑城に立ち寄り,
その後に,無事,松平家の居城・岡崎城に戻った,とさ。