北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

財務省主税局と,大石主税と

名古屋市東区に,「主税町(ちからまち)」という町名がある。
名古屋市内では,主税町と隣接する白壁町・橦木町(しゅもくちょう)とともに,
文化的な景観,歴史的遺産が残っていることから,
名古屋市の「町並み保存地区」に指定されている。

何故,「主税」と書いて,「ちから」と読むのか?

昔,「忠臣蔵」を読んだとき,
赤穂浪士の筆頭・大石内蔵助の長男として登場する「大石主税」
その「主税」に「ちから」というフリガナが付けられているのを読んで以来の疑問だ。

最近,名古屋市内の「ある町名の由来」(後日,ブログで書く予定。)を調べたい,
というより確認しておきたい,という思いから,
谷川彰英著「名古屋 地名の由来を歩く」を購入したところ,
そこに答えが書いてあった。

「主税」とは,もともとは「税を司る(つかさどる)」の意,具体的には,
律令時代に「田租(でんそ)」(田からの徴税)の管理・出納を司る役所,
今でいう「税務署」のことをいう。
そして,その「税務署」が,庶民に対し「強権」を発動していたことから,
「主税」=「ちから」と読むようになったそうだ

「筋力」でなく,
「金力」こそが「権力」と密接にかかわることは,
「今も昔も」変わらない。

財務省の内部部局でも,大臣官房に次いで,権力をもっているのは,
予算編成等の歳出を司る「主計局」と,税の歳入を司る「主税局」であろう。
(主計局の方が,やや格上のようだが。)

そして,「絶望の党」こと「希望の党」小池氏は,
まっ先に,「民進党の金」に目を付け,手を付けた。
その多くを,自身主宰の「徒党」の軍資金に取り込んだのだ。

弁護士も,「経理」をカミさんに握られている町弁は,「ちから」が弱い。
そして,昨今のように,弁護士大量増員により,弁護士の経済基盤が弱体化すると,
国家・公権力・行政権力に対し,ものも言えない弁護士ばかりが増えてくる。