北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

成仏している,関東学院大学法科大学院に感謝 !

法律学の論文集・学術書は,殆ど売れない。
したがって,初版発行後,すぐに絶版・品切れとなるのが通常だ。

今般,あることを調べるため,
原田尚彦先生(東大名誉教授・行政法)の
古稀記念論文集「法治国家と行政訴訟」を手にいれたいと思い,
PCを叩いたところ,
幸い,ある古書店が一冊,ネット販売していたので,入手できた。

手に取ると,殆ど使用された形跡がなく,
見開きの標題をみると,
「関東学院大学法科大学院」の平成16年11月10付けの蔵書印が押捺されており,
同大学院からのお下がりだとわかった。
大変,ありがたかった。

ちなみに,関東学院大学法科大学院は,
平成27年以降,学生募集を停止している(=成仏している)ので,その前までの約10年ほど,前掲・論文集は,ロースクール生の手に取られることもなく,教授・教員らが読むこともなく,関東学院大学法科大学院の図書室の中で,眠っていたようだ。

「法科大学院改革を進めてまいりましたが,・・・」とあるが,
「法科大学院改革」の最も適切な「改革」方法は,
ともかく,「法曹養成制度としては」全面的に「廃止」し,

法曹資格者を対象とした研修機関なり,学問的な研究機関として改変させることだと思う。