北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

美女とジジイ

ジジイになると,悲しいことに,
日本男児が心ときめく,人気アイドルが「同じ」にみえてしまう

(本屋で平積みされていた写真集)

お二方ともにカワイイことは認めるが,「大同小異」ではないか?
と言ってのけるのが,ジジイの証明。
が・・・,これだけでは哀しい。そこで,・・・

寛政(江戸時代)の三美女の違いを紹介。
《出典・参照:牧野健太郎・近藤俊子共著「ちょいとお江戸の読み解き散歩【17】」》

上掲浮世絵は,喜多川歌麿作「当時三美人」(寛政5年=1792年
当時の人気アイドル,①宮本豊ひな(とよひな)(上),
②難波屋きた(右),及び③高しまひさ(左)の美人娘の
大首絵(バストショットで描いた絵)。
①「豊ひな」さんは,着衣とかんざしに家紋の「桜草」が描かれている。
浄瑠璃の名取(師匠から芸名を名乗ることを許された名手)でもあった芸者さんとのことで,鼻の形状がいかにも理知的で,才色兼備を窺わせる。
これに対し,
②「きた」さんは,水茶屋「難波屋」の看板娘
手に持った団扇(うちわ)と,かんざしの模様は,「桐の紋」で,
お鼻が,やや「鷲鼻」状であるところに,勝ち気な性格が示されている(?)。
③「ひさ」さんは,同じく水茶屋看板娘で,
着物の地模様と,かんざしが「三つ柏」。
鼻の形状が大和撫子調(「少しジャンプ台」)で,
手拭いを肩にちょいとひっ懸けたポーズが,「いなせ(粋)」だねぇ。

わかったかな?