北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

森雅子・法務大臣の失言からたどる日本社会の綻び

刑事訴訟法を真面目に勉強していれば,
絶対にありえない失言。

彼女は,司法修習47期だから,旧司法試験に合格している。
ということは,恐らく,受験科目としては民事訴訟法を選択し,
刑事訴訟法の「基本中の」基本原理など,
頭からスッポリ抜けてしまっていたのであろう。

「弁護士資格をもった」「法務大臣」がコレではねぇ・・・
とも思うが,今の政治家をみていると,特に驚かない。

 

我が国の法務大臣でも,偶に???な人物が登場することがあるからなぁ。

失言で法務大臣を失職した,柳田 稔・元法務大臣のことを思い出した。
そこで,ググってみた。

2010年11月14日,柳田・元法務大臣は,広島市での国政報告会で,
法務大臣とは良いですね。二つ覚えときゃ良いんですから。 『個別の事案についてはお答えを差し控えます』と、これが良いんです。 わからなかったらこれを言う。で、後は『法と証拠に基づいて適切にやっております。』この二つなんです。まあ、何回使ったことか」などと発言したことで,物議をかもし,引責辞職した。

が,柳田・元法務大臣の,この失言について,
衆議院法務委員会で「法相という職を汚している発言」として追及し,
謝罪と撤回を要求した自民党議員が,後に・・・・
汚職のため引責辞職した河井克行・前法務大臣だったとは,
こりゃまた,因果だねぇ。