弁護士のブログBlog
「自らの出世のため」に,「安倍総理に阿り(おもねり)」
前代未聞の公文書改ざん・廃棄を指揮した
佐川宣寿氏を告発・糾弾する旨の元近畿財務局職員の遺書が,
このほど遺族から公表された。
言っちゃあ悪いことは重々承知しているし,
自殺者とその遺族に鞭打ってはいけないのだが,
たとえ,どのような事情があったにしろ,
「何を今頃,・・・,○○ちゃうか!!。」と言いたくなる。
勿論,今般の,民事・国家賠償請求に一定の社会的意義があることは否定しない。
しかしながら,それにしても,
「鉄は熱いうちに打て!」という諺がある。
何故,もっと早くに「公表」してくれなかったのか?!!
(ン?,ちょっと待てよ,・・・まさか大阪地検特捜部によって遺書が「押収(又は領置)」されていて,今頃になって特捜部から遺書が「還付」されてきたが故に,ようやく公表できた,ってことではないよね?)
この遺書は,安倍総理を失脚させるに足る起爆力をもっていたはずなのに,
A氏は,「安倍独裁」を潰す「英雄」となれたかもしれないのに,・・・
今となっては,国家・社会的には,完全に時機を失している,
ように思う。
検察幹部は熟知していることだが,
国策にかかわる犯罪の捜査方針・最終処分を決定する場合,
検察首脳陣は,俗に言う「御前会議」を開く。
「御前会議」の語源は,大日本帝国憲法下で,
国策を天皇に上奏すべく,
「天皇陛下の御前で」開かれる会議を指すが,
戦前は,首脳である総理大臣,陸軍大臣・海軍大臣・外務大臣,
陸軍参謀総長・海軍軍令部総長らが集い,
議事進行は,枢密院議長が担った。
最高検が開催する「御前会議」とは,
漏れ聞くところによると,
「検事総長の御前」に,検察首脳陣が集い,
「国策」の方針を決定する。
佐川宣寿氏の「不起訴処分」を決定する際しても,
「西川克行・検事総長の御前」で,
「御前会議」が開かれたとみられる。
西川総長の「御前」に集ったメンバーは,
「名古屋刑務所事件」(樋渡総長)のときの「御前会議」の構成から類推するに,
稲田伸夫・検事長(当時,東京高検)
上野友慈・検事長(大阪高検)
某・最高検次長検事
黒川弘務検事(当時,法務省事務次官),
某・法務省官房長らが,
集ったものと考えられる
(ちなみに,名古屋刑務所事件のときの法務省官房長は,大林宏検事,後の検事総長だった。)。
稲田・当時東京高検検事長は,
「佐川氏による公文書改ざん」の件については,
上野検事長の管轄事件ということでもあり,
次期検事総長を控えていたということもあって,
口出ししなかったと思われるが,
「東京高検検事長」のポストは,検察組織の中では,ナンバーツーであるから,
西川総長主催の「御前会議」には出席されたものと思われる。
A氏の「告発遺書」によれば,
上記「御前会議」のメンバー全員が全員,
佐川宣寿氏の罪状について,これを熟知していたことになる。
以上を前提に,
官邸の意向を「忖度」し,「御前会議の場」を制した
「黒幕」は誰か?
私のブログ読者であれば,概ね察しがつくだろう。
私はかつて,
西川克行・検事総長を批判する旨のブログを書いたが,
間違っていなかったと思う。「二重の意味」で。
「安倍ファースト」断固反対!!