北口雅章法律事務所

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ダ・ヴィンチ作「救世主(サルバトール・ムンディ)」の行方

レオナルド・ダビンチの絵画「サルバトール・ムンディ(救世主)」
を史上最高額の約510億円で落札した関係者が判明した。


 

ダ・ヴィンチ作「救世主(サルバトール・ムンディ)」については,私のブログ
https://www.kitaguchilaw.jp/blog/?p=1077

を読んでいただきたい。

米紙ニューヨーク・タイムズは,サウジアラビアの王族(バデル王子)が落札者だった,
と報じたが,同国の説明では,ハデル王子は単なる媒介者で,
実際の購入者は,アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ文化観光局とのこと。
そして,上記名画は,同国アブダビにある美術館「ルーブル・アブダビ」で展示される模様。

UAE(国家)が購入者であれば,管理・税金上のことは心配はいらないので,
納得できる。しかも,予算案を組んでいなくても国民から文句はでない。
すなわち,「アラブ首長国連邦は石油の富によって成り立つ、つまり国民の労働とその結果である税金に拠らずして国家財政を成立させうる典型的な『レンティア国家』(国の歳入が石油資源からの非稼得性の利益に依存する国)であるため、国民の政治への発言力も発言意欲も非常に小さい」(ウィキペディア)から,金力にものを言わせて購入できるわけだ。

でも,
Q1:何故,今まで名乗らず伏せていたのか?
Q2:何故,イスラム教国が購入者なのか? 
がよくわからない。