昔，学生時代，渥美東洋教授（中央大学法学部）の刑事訴訟法の教科書を読んだ際，至るところで，「刑事手続は，古来，政府による圧政・弾圧の手段であったことから，刑事訴訟法は、政府の圧政・弾圧から人民の自由を守るためにある。」というテーゼに言及され，日本の刑事訴訟法の教科書としては，違和感を持った読んだ記憶がある（このような刺激的な表現は，全訂版からは消えたようだが。）。渥美教授は，アメリカ刑事司法制度に造詣が深く，刑事司法の政治利用，という「現実」を直視しつつ，如上の教科書を書かれていたのかもしれない。

それにしても，昨今のアメリカ司法権の政治的偏向は酷い。

刑事司法が，濫用（政治利用）されていようにしか思えない。

酷い話だ。