北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

命短し,恋せよMAKOさん

KKがニューヨーク司法試験に不合格になったとの情報が飛び交う中,
KKが,マンガちっくな「愛すべき道化師(ピエロ pierrot)」のように思えてきた。
その一方で,それでもなおKKの「呪縛」が解けず,KKを信じ続け,
「夢を追い求め続ける」「幼気(いたいけ)な」MAKOさんに送る,
小野小町の春の歌。『古今和歌集』より。

花の色は うつりにけりな いたづらに
わが身世にふる ながめせしまに

[現代語訳]

 花(桜)の色は、むなしく色あせてしまったなぁ(「色」「うつりにけり」)。(春の)長雨(「ながめ」)を眺め(「ながめ」),物思いにふけり,世間が移り変わっていく間に(ふる=「世」経る;「長雨」降る),私の美貌も衰えてしまったなぁ(花の色が色あせてしまったように)(「身」「うつりにけり」)

[解釈]
「仏教的な無常観」がただよう歌ですね。
 現代人は,「色」を文字通りの色の意味で解釈するのであろうが,小野小町レベルの教養人であれば,般若経に出てくる「色即是空」の「色」,個性を基礎づける「五蘊」(色・受・想・行・識)の一つの意味を込めていたように思える。