北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

異臭騒ぎ? イヤイヤ…… (・∀・)

私は,法律事務所を独立・開業してから,今年で丸20年になる。

数日前から,外から事務所に入ると,
何処からともなく,芳しい花のような香が漂っている。
事務所内の通路沿いに置いてある観葉植物等の匂いを嗅ぐも,原因不明だった。

(自問自答)事務員さんの香水?・・・イヤイヤ,彼女は香水の匂いを撒き散らすタイプの女性ではない。事務所が臭(くさ)いので,事務員さんが『匂い消し』を噴霧させてるのかな?・・・イヤイヤ,彼女には,毎朝,空気の入れ換えをお願いしているし…。

 

今日は,一段と,花の匂いが強まったので,
事務員さんに尋ねたところ,匂いの原因がわかった。

事務所開業のときに,どなたかがくれた「幸福の木」(ドラセナ マッサンギアナ)が
20年目にして花を咲かせたのだ

この観葉植物は,当事務所内の打合せ室の片隅で,生き続けてくれていました。ありがとう!

 

思わず,以前,ブログに書いた,空海の詩を思い起こした。
 https://www.kitaguchilaw.jp/blog/?p=114

 

道(い)ふこと莫(なか)れ
此(こ)の華(はな)今年発(ひら)くと
知るべし往歳(おうさい)種因(しゅいん)を下(くだ)すを
因縁(いんねん)相感じ枝幹聳(そび)ゆ
何(いか)に況(いは)むや
近日,早春に遇ふをや

<口語訳>
この花は,今年突然に咲いたのだと思い言ってはならない。
 往年種子をまいたればこそ,いま花をつけたのだということを,
とくと知らねばならない。
 因縁相応して枝も伸び幹も大きくなったのだ。
まして,今日このごろの早春の日差しにあえばこそ
さらに美しい花をつけ得たのだ。

<出典>
 「拾遺雑集」『弘法大師 空海全集 第7巻』所収(134頁)

 

日差しの当たらない部屋でも,「幸福の木」の花って咲くものなのですね。
ビックリ。