弁護士のブログBlog
「喰うか喰われるか」の関係
- 2024-05-19
民法177条が規定する対抗要件主義のもとでは、不動産売買で、Aが同一の不動産をBとCに対し、二重に譲渡したとき、BとCの優先関係は、先に登記を備えた方が優先する。この条文の解釈をめぐっては、われわれの大学時代に汎用されていた、舟橋諄一先生の「物権法」(有斐閣・法律学全集)という成書では、「喰うか喰われるか」の関係と説示されていた。
比喩として、適切とは思われないが、
下掲・新聞コラムを読んで、この舟橋先生の教科書のことを思い起こした。
たたかいひに はてたる蟻か 蟻がひく