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名古屋高裁管内の行政訴訟で,最高裁が原判決を「破棄」だとお?
(最高裁HPより)
最高裁で,名古屋高裁の行政訴訟判決が破棄されたとなると,…
やめてよ! 「藤山判決を破棄したのか?」という推定が働き,
(注)上告人代理人の中込秀樹弁護士は,元名古屋高等裁判所長官だから,
上告人もかなり力が入っていると考えられる。
(最高裁判決のつづき)
(後略)
第1審判決(名古屋地裁・行政部)を取り消した,原審(名古屋高裁)について,
「原審の上記判断は是認することができない。」ということになると,
(つまり,行政事件の「敗訴」原告が,控訴審で「逆転勝訴」し,
ついで,最高裁で「再逆転敗訴」した,ということになると)
最高裁が,「藤山判決を破棄したのではないか?」という「推定」が,
いよいよ「確信」に変わる。あたかも「方程式」のごとくに。
やはりなぁ…。
真の民主主義のもとでは,非公開の会議でもない限り,
すべからく全ての情報を公開させるべきであって,
公の議事録については,安易な削除を認めるべきではない。
(例えば,アベ首相の「立法府の長」発言【注】とかもね。)
この意味で,藤山判決を覆し,県議会の配布用会議録の記載内容の取捨選択につき,
地方議会における単なる内部問題として,その当否について,司直の判断を排除した,
上掲・最高裁第1小法廷判決は不当である。
【注】「行政府の長」であるはずのアベ氏自身が,
自らを「立法府の長」であるなどと,平気で「アホ発言」するレベルの首相であることは,
ひろく国民が理解すべき,重要な情報である。
「中学校教育の教材」としてもいいくらいだ。