漫画は「世相」を反映する。
そうでなければ，共感を呼び起こさないし，
感銘も，ユーモアも苦笑もなく，皮肉・風刺もペーソスも感じることなく，
無味乾燥となってしまうからであろう。

（『モーニング』：浅見理都「イチケイのカラス・第２話」より）

 

この漫画を読むと，われわれ業界人は，アル元裁判官の顔をすぐに思い浮かべる。
刑事裁判官ではないし，「上級審で１００％ 覆らない」というのは非現実的だが・・・。

＜参考＞ 山田眞也「国やぶれて三部あり」
http://www.j-j-n.com/su_fu/past2004/040801/040801b.html

 

が，その一方で，
「反則ワザ」を肯定的に評価する漫画，ってのは，どうなんだろうか？
（「根性もの」が全盛期だった，我々の世代にはなかった要素であるが。）

 

（『モーニング』：ツジトモ「GIANT　KILLING」より）

所詮マンガ，たいして『毒』ではないとも思うが，
『レッドカードが，イエローカードに歪めらる現実』を前に読み返すと，・・・

 

それにしても，『モーニング』の最終頁の宣伝広告はいただけない。

数年前，久しぶりに会った先輩弁護士が，

ニヤニヤしながら，私の頭髪をみて，

「アレェ？　北口くん，キリスト教の『洗礼』を受けたのぉ？？」

と宣われたのを思い出してしまった。

（エーツー美容外科）