北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

“名古屋市瑞穂区の恥” これはイカン!!…だし,遺憾だ。

WADASUも,名古屋市瑞穂区の住民として,
ひとこと,コメントせざるを得ない。

 

(以下,コメント)

もしこの報道が事実なら,ちょっとヤバい。
名古屋市として,同市瑞穂区として,“三重の恥”をさらしたことになる。

第1に,裁判官が逮捕令状を発令したからには,恐喝(脅迫)の「メール」が客観的証拠として裁判所に提出されていると考えざるを得ない。したがって,事件の性格上,「否認」の余地がない。
 おそらく,当番弁護士が派遣されて接見しているはずであるから,しかるべき弁護士が出向けば,「否認の余地がない」旨を彼に教示しているはずである。したがって,彼は,しかるべき弁護士の指導に抗(あらが)って,「否認」したものと考えざるを得ない(万一,弁護士から,そのような教示がなされていなかったとすれば,それは,“愛知県弁護士会の恥”であると同時に,“司法改革の失敗”の証明でもある。)

第2に,相手は,所詮「風俗の女性」だろ? 貸す方が間違っているし,貸した金が返ってくると思い込んでいるところが,世間知らずというべきではないか。そのような世事に疎い人物が,名古屋市区長というポストについていること自体が,何とも恥ずかしい。

第3に,彼のような金銭感覚も,名古屋人として恥ずかしい。たかだか30万円ではないか。公務員の月給,河村市長のために,より一層薄給とされた身にとっては,30万円が痛いことはわかる。しかしながら,懲戒免職=退職金0と比べれば,たかだか30万円ではないか(私選弁護士を雇うとなれば,着手金だけで30万円とんでもおかしくない。)アホなメールを送信すれば,家族を巻き添えにして,自分の将来を閉ざすことになる,ということが何故わからないのか?
 このような,ご自身の重大なリスクが頭に思い浮かばない,危機管理能力を欠く人物が,名古屋市区長というポストについていること自体が,何とも恥ずかしい。

報道によれば,彼の方では,
彼女に対し「…自業自得じゃ。」というメールを送ったそうだが,
アンタの方こそが,「自業自得」というべきだぜ。

もし彼が,報道されているような否認をしていなければ,このようなブログ投稿は差し控えたのだが・・・

それにしても,昔の瑞穂区長は,もっとエラかった。名古屋市が最高裁で逆転勝訴判決を受けたとき,当時担当部局の法制課長の上司が,その後,名古屋市行政改革推進本部の担当部長,監査委員会事務局長を経て,瑞穂区長のポストにつかれたとき,瑞穂区長室に遊びにいったことがある。あのイスに,上掲の彼が座っていたかと思うと,なんともやりきれない。