北口雅章法律事務所

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ハンガリーの最高裁を笑えない。

 

2015年(平成27年),

「逃げまどう移民」らを足蹴りした被告人(女性カメラマン)の刑事裁判において,

ハンガリーの最高裁は,このたび,その被告人に「無罪」判決を言い渡したという。

 

「公序良俗違反の罪に問われた」というが,ハンガリー,って国は,いったいドーユー「前近代的」刑法を有しているのか? 「極右」政党選出の首相が,最高裁判事を任命しているのかな?

 

日本でも,国家的ないし社会的法益に対する正当防衛は認められるが,たとえ「『警察の介入から逃れる数百人の移民による攻撃』といえる状況」があったにしても,子どもを蹴る行為が「防衛に適する」などといえるわけがない。