北口雅章法律事務所

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「エト」から「エト セトラ」へ

年賀状で当選した「お年玉切手シート」の絵柄が,
平成最後は,「干支(エト)」ではなく,「招き猫」だった。

縁起物ではあるが,
これに違和感を感じない世代が多数派を占めるに至っているのであろう。
いよいよ,「何でもあり」の時代になってきた。

古き良き伝統とか,不文律とか,先祖伝来の文化とかは,
「面倒な仕来り(Tradition)」だの,「旧習」,「陋習」,「足枷」だのと
Ancien régime の産物であるかのごとくに疎んじられることになるのではないか。
次第に「常識」が通用しない時代になるのであろう。

「昭和」を懐かしむ世代は,もはや「固陋」としてしか扱われない。
恐ろしい時代の到来を予感させる。