北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

「週刊新潮」VS「週刊文春」;広告コピーの比較論

本日(2017.10.12)で新聞朝刊で,「週刊新潮」と「週刊文春」のライバル誌が,

各々“小池代表(希望の党)のコキオロシ”をメインテーマとする新刊の広告を出していた。
 
 さて,広告コピーの出来・不出来としては,どちらが優秀であろうか?

 

暴露記事に関しては,このところ,週刊文春の方が,歴然と一歩抜きん出ているようだが,
今回の新刊広告におけるキャッチコピーでも,この差は,歴然と示されてるように思う。

一方の,「週刊新潮」の場合,
「傾国の××」という表現は,例えば,玄宗皇帝の寵愛を受けた楊貴妃のごとく,
権力者を蹌踉(よろ)めかせ,国勢を傾かせるような「絶世の美女」に使う用語ではなかろうか?
 小池氏の容姿に関する主観的評価はさておき,小池氏は,今や,前原を籠絡(ろうらく)・使嗾(しそう)して,民進党を事実上解体に追い込み,東京都政をほったらかしにしておいて,自ら「国政」権力の中枢の座に居座り,ふんぞり返ろうとしていることは見え見えであるから,「傾国の××」という比喩的表現は,あまり的確とはいえないもの,と思われる。

これに対し,他方の「週刊文春」のいう
「緑のたぬき」という広告コピーは,ピッタシカンカンではないか。


「反アベ」だの,「リセット」だのと言って,「アベ」の不人気に乗じながら,
小池氏がやりたいことは,要するに「アベ」と全く軌を一にする
憲法改正であり(「アベ」の「援護」!),リベラル勢力(良識派)の「排除」ではないか。
すなわち, 「希望の党」は,「化けの皮」をはげば,「自民党」右派そのもの(補完勢力)ではないか

 

(毎日新聞・長谷川直亮氏撮影)

 

以上の理由から,キャッチコピーの優劣という面では,
WADASUは,小池氏の「本質」を的確に揶揄(やゆ)した

緑のたぬき」(週刊文春)

の方に軍配を挙げざるを得ない。

 ただし,

 「ユリノミクス」は「ユリコノミス」

 のコピーについては,週間新潮の方に,座布団1枚!